日本人なら誰もが口にしたことがある「ごちそうさま」という言葉。海外に住んでいても、英語を話していても、日本人であれば癖のように食後には言いたくなるものです。
しかし、なぜ食事を食べたあと私たちは「ごちそうさま」というようになったのでしょうか。「ごちそうさま」も「いただきます」と同じように仏教から来ている言葉なのでしょうか。
「ごちそうさま」は漢字で書くと「御馳走様」です。昔は食材を準備するために馬を走らせていました。そして、この「馳走」とは食材を集めるために走り回ること、食事のもてなしや、おいしい食事も意味します。
そういった「馳走」への感謝の意を踏まえ、「御」「様」をつけて「御馳走様(ごちそうさま)」と言うようになりました。
このような「ごちそうさま」を英語話者にも理解できるように表現するなら、どのような言い方が可能なのでしょうか。
こんな単語や表現を使います
■ Thank you so for the nice/great meal:素敵な料理ありがとう
■ It was a nice/great meal:素敵な食事だった
■ I’m done/satisfied:終わった、満足した
■ I’m full/stuffed:お腹いっぱい
こんな言い方ができます
■ I love the food here. Thank you for the great meal.
(ここの食事は最高です。ごちそうさまでした。)
■ Thank you for the nice meal. I will come here again.
(ごちそうさまです。また来ます。)
■ It was a nice meal. I really enjoyed the dinner.
(ごちそうさま。ほんとうに夕食を楽しめました。)
■ I cannot eat anymore. It was a great meal.
(もう食べられません。ごちそうさまでした。)
■ I’m done. I will go to the toilet.
(ごちそうさま。トイレに行ってきます。)
■ I’m satisfied. I want to go to sleep now.
(ごちそうさま。そろそろ寝たいです。)
■ I’m full. The food was so delicous.
(ごちそうさま。料理美味しかった。)
■ That was a lot of food. I am stuffed.
(すごい量でした。ごちそうさま。)
補足
「ごちそうさま」を英語で表現する場合、「食べ終わった」「食事が美味しかった」と表現するか、提供者に「食事をありがとうございました」伝える他ありません。
レストラン側の人に「ごちそうさま」と伝えたい場合は、感謝の意を込めて「Thank you so for the nice/great meal」「It was a nice/great meal」と言うとよいでしょう。
いっぽう一緒に食事に来ている人に「ごちそうさま」と伝えたい場合は、食べ終わったことを伝える表現「I’m done/satisfied」「I’m full/stuffed」を使うのが普通です。
とはいえ日本食は世界中で愛されているので、海外でも店によっては「Gochisousama」で伝わってしまう場合もあります。このような表現は、時と場合に応じで使い分ける必要があります。
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