総理大臣と関係が親密な学校法人関係者が厚遇を得ていたとする加計問題。それに関する「総理のご意向」の文書が存在している。そう告発した犯人を処分する可能性があると文科副大臣によって示唆されています。
内部告発というのは企業や団体の不正を正すために行われます。団体の機密を漏らした内部告発者が被害を受けたり、処分を受けたりする例もありますが、本来はそんな事はあってはならないことです。正義感を持って内部告発をしてくれた人は守られるべきです。
公益のために内部告発をした人を守る公益通報者保護法という法律も存在しています。今回の内部告発は明らかに公益通報者保護法に該当するのではないでしょうか。
何かと内部告発されるべき既得権益に関する隠し事が多そうな日本ですが、もちろん海外にも内部告発という行為は海外でもあります。「内部告発」「内部告発者」は英語ではどう表現したらよいのでしょうか。
こんな単語や表現を使います
■ leak:漏洩(ろうせつ)する、リークする
■ whistle-blowing:内部告発、内部通報
■ whistle-blower:内部告発通報者、公益通報者
※発音は単語をクリックすれば確認できます
こんな言い方ができます
■ He leaked confidential information about the Kake Gakuen scandal.
(彼は加計学園不祥事についての情報を内部告発した。)
■ The person who has leaked the information should be protected.
(内部告発をした人は保護されるべきである。)
■ Whistle-blowing is justifiable if the information disclosed is beneficial to the public.
(開示情報が公にとって有益である場合は内部告発は正当化される。)
■ We should encourage whistle-blowing for the public good.
(我々は公益のための内部告発を推奨すべきである。)
■ Corruption whistle-blower should be protected not punished.
(汚職の内部告発者は罰せられるべきでなく保護されるべきである。)
■ I am the whistle-blower for Kake Gakuen scandal.
(私が加計学園不祥事の内部告発者だ。)
補足
「内部告発」「内部告発者」は該当する表現はそれぞれ「whistle-blowing」「whistleblower」のみであると考えて問題ないです。
しかし、内部告発するという動詞の場合は「whistle-blow」という表現は違和感があり、ほとんど使われていないので「leak」を使うのが一般的です。
ちなみに内部告白者を守るための公益通報者保護法は英語では「Whistle-blower Protection Act」となります。ついでに覚えておきましょう。
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