適当な予算を組んで申請しないと。適当な運動は身体によいよね。適当に相槌をしていたら相手に怒られた。このように私たちは、仕事や日常生活でよく「適当」という表現を使います。
無意識のうちに場合や状況によって、この「適当」という単語を使い分けている人も多いと思いますが「適当」には大きく分けて以下の3つの意味があります。
1.適切である:条件などに当てはまること
2.ほどよい :程度などがほどよいこと
3.いい加減な:おざなりで無責任な
外国人と会話をするとき、ある程度英語を使い慣れている人は「1.適切である」「2.ほどよい」の表現はすぐ出てくるかもしれません。しかし、案外すぐに出てきにくいのが「3.いい加減な」です。
「適当」は英語ではどう表現したらよいのでしょうか。1~3全ての意味を見て行きましょう。
こんな単語や表現を使います
1.適切である
■ suitable:ふさわしい
■ appropriate:適した、適切な
■ adequate:適正な
■ competent:要求にかなう
■ right fit for:ぴったりと合う
2.ほどよい
■ proper:妥当な、
■ reasonable:合理的な、妥当な
■ moderate:ほどほどの、適度な
3.いい加減な
■ sloppy:ぞんざいな、雑な
■ randomly:無作為に、乱雑に
■ irresponsible:いいかげんな、でたらめな、場当たり的な
■ cutting corners:手抜きの
■ nonchalant:無頓着な、無関心な、冷淡な
こんな言い方ができます
1.適切である
■ Can you choose the dress which is suitable for the birthday party?
(誕生日会に行くのに適当なドレスを選らんでくれますか?)
■ Appropriate languages should be used in the classroom
(教室の中では適当な言葉を使うべきです。)
■ You are adequate for the post.
(貴方がそのポストに適当です。)
■ She is a competent candidate to manage the branch.
(彼女はその支店を管理するのに適当な候補者である。)
■ You are not the right fit for the position at this time.
(今回はあなたはその地位に適当ではない。)
2.ほどよい
■ I will tell it to everyone at the proper time.
(適当な時に皆に言っておくよ。)
■ Can you sell it to me at a reasonable price?
(それを適当な価格で売ってくれないかい?)
■ Moderate exercise is good for your health.
(適当な運動は健康に良いです。)
3.いい加減な
■ Your response is always sloppy isn’t it?
(きみの返答はいつも適当だよね?)
■ Please pick one randomly from this basket.
(このかごから適当に一つ選んでください。)
■ I am an irresponsible person.
(私は適当人間です。)
■ Don’t cut corners in front of the boss.
(社長の前では適当にするんじゃないぞ。)
■ Your nonchalant behavior is annoying me.
(お前の適当な態度がむかつくんだよ。)
補足
「1.適切である」「2.ほどよい」の適当は「suitable」「appropriate」「proper」などで簡単なので、すぐに思い浮かぶでしょう。
「3.いい加減な」の意味の適当は「sloppy」「irresponsible」が最も近いです。「手当たり次第に=適当に」という意味の時しか使えないですが「randomly」という副詞も便利です。
「適当」は「3.いい加減な」の意味だけ意識して覚えて、使って慣らしていくと良いでしょう。
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