「日常英会話に全く問題ない」
「ビジネス英語もある程度できる」
「TOEICも700点以上の高得点が取れる」
このような英語上級者でも、さらに英語力を向上したいという方はいますよね。
しかし、ある程度の英語レベルに到達したあと、なかなかその後上達を感じない。そんな方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな英語上達者のための英語上達法を紹介します。
シャドーイング
先ずスピーキング力向上に繋がる「シャドーイング」を紹介します。
シャドーイングとは、海外の語学学校でも用いられる英語学習法の一つで、ネイティヴスピーカーなどが話した英文を、聴きながら追いかけるように話す学習方法です。
シャドーイングを行うことでスピーキング力がぐんぐんと向上します。
シャドーイングは、英文が話されるのが終わってから、それをコピーして話すのではなく、話している英文を、まるで影(シャドー)のように追いかけながら話していくことが重要です。
シャドーイングを行う際に注意することは、発音、イントネーション、スピードです。ネイティヴに近い英語を話すことができるようにするための学習方法であり、とにかくまねして話すことが重要です。
はじめてシャドーイングを試す場合は、難しく感じますが、続けていくうちに少しづつ慣れていきます。「英語耳を作るシャドーイング」では、どんなレベルでも無理なく続けられるトレーニング方法が紹介されています。
なお、シャドーイングを行うには海外のラジオ放送のポッドキャストを利用することをお勧めします。最初はできるだけ短く、聞き取りやすい英文から始めるとよいです。
例えば「You are listening to XXX (DJの名前もしくは番組名)on YYY(ラジオ局名)」などの表現。このような短い文章でも、最初はスピード、発音、イントネーションを真似て話すことは簡単ではありません。
しかし訓練していくにつれ、慣れていき、ネイティブスピーカーのように話すことができるようになることが実感できるのです。
シャドーイングはスピーキング力向上のための英語学習方法ですが、話される英文をしっかり聞き取ろうと集中するため、リスニング力向上にもつながります。
海外映画・ドラマ鑑賞
英語力を伸ばすために海外映画やドラマを鑑賞することがよいことはよく知られています
ある程度の英語力を持っている人は、日本語吹き替え版ではなく字幕でそれらを鑑賞することは当たり前となっていることでしょう。
しかし字幕があるとどうしてもそれに頼りがちになってしまうものです。
ある程度の英語力を持っており、さらに英語力を伸ばしたいと願っている人は字幕なしで海外映画やドラマを鑑賞することをお勧めします。
字幕なしの鑑賞はとにかく映画やドラマを理解しようと、英語に集中するため、リスニング力向上につながります。
最近ではやHulu やU-NEXTなどで気軽に海外作品が視聴できる時代です。また英語字幕の有無の選択も可能です。
鑑賞する作品はどんな作品でも構いません。しかし初めて見る作品をぜひ字幕なしで見るようにしてみてください。
というのは、すでに鑑賞したことのある作品の場合、内容を理解しているため、英語を聞き取ろうとする集中力がかけてしまう可能性があるからです。
初めて視聴する作品の場合、もしかしたら作品の半分も理解できないかもしれません。
Huluは洋画字幕にも対応しているので、先ほど紹介した「シャドーイング」に非常に役に立つ教材になります。
⋙英語字幕あり動画配信:Hulu
しかし、すぐに字幕に頼らないようにしましょう。可能なら複数回同じ作品を字幕なしで見るようにしてください。
鑑賞すればするほど、耳が英語に慣れていき、聞き取れる英文が増えていきます。
英語でSNSを楽しむ
現代はフェイスブック、ツイッター、インスタグラムなどの普及により、世界中の人と瞬時にコミュニケーションが取れる時代となりました。
そこで、ぜひこれらのSNSを英語のライティング力向上のために活用してみましょう。
たとえばツイッターやインスタグラム、さらにブログなどで自分の日常を投稿する際、英語で投稿してみてください。
日本語でもSNSで使う表現とオフィシャルな場面で使う表現は乖離している通り、英語でもその傾向はあります。
英語でSNSをすることにより、そういったフランクなコミュニケーションにも慣れることで一歩ネイティブに近づくことができます。
可能なら日記のように短文でも日々投稿するようにしてみてください。
フォロワーが増え、フォロワーとやりとりすることにより、旬の英語を自然に使うようにできるようになっていきます。
1日1記事読む
リーディング力を伸ばすには、やはり英文を読み慣れることが必要です。
しかし、あまりに長い文章を読んでいると、途中で飽きてしまい、集中力が途切れてしまいます。
リーディング力を伸ばすには継続力が必要です。そこで英字新聞などの記事を、1日1記事読んでいく習慣をつけていきましょう。
もし時間的に余裕があれば、2記事以上読むことは悪いことではありませんが、継続することが大切なため、まずは1日1記事から始めてみてください。
そして分からない単語が出てきた場合、最初は前後の単語からその意味を推測して、辞書に頼らず読み切る癖をつけてください。
読み終えてから辞書で正しい意味を確認し、単語帳などにその単語と意味を書き留めていくと良いです。
英語で考える
英語レベル初級・中級者は、英語で話すとき、先ず頭の中で何を話すかを日本語で考え、それを英語に訳します。
しかし上級者は何を話すか考えるときから英語を使っています。
英語で考えることにより会話のテンポに遅れることなく、ネイティブのようにスラスラと英語が口から出てくるようになります。
たとえば上記で紹介したSNSを投稿する際、何を投稿するか考えるときから英語を使うようにしてみてください。
映画やドラマを鑑賞している際、記事を読んでいる時にわからない単語が出てきても「えっ、どういう意味?」ではなく「What does it mean?」とか「I don’t get it/I don’t understand」などと英語で自分の気持ちを心の中でつぶやいてみてください。
独り言を英語で発してみるのも、英語で考えるという訓練に役立ちます。
留学する
「継続が必要なのは分かってるけど、速攻で英語力をレベルアップさせたい」という需要もあるでしょう。その場合は、やはり留学が最も手っ取り早いです。
留学は英語の初級者や中級者が取り入れると飛躍的な効果が得られるものですが、英語上級者にとっても効果絶大です。
海外生活すると、英語のTVを見たり、英語でSNSをしたり、英語で友人と連絡したり。何もかも英語を使う癖がつきやすいです。
外を出てもインフラ・店の看板はすべて英語表記のものばかりで、強制的に英語環境に身を置くことになるので、無理やり英語力を引き上げることができます。
英語上級者にとってのオススメ留学先はイギリスやアメリカなどの英語圏です。
とはいえ、先進国の留学費用の目安は半年で200万円から、1年なら300万円以上は掛かるので、どうしても高額になってきますよね。
金銭的に余裕のない人は、フィリピンのような途上国もオススメです。
フィリピンは、英語の初級者のための留学先というイメージですが、中にはサウスピークのような英語上級者に特化した格安留学プログラムもあります。
⋙上級者の英語留学:サウスピーク
フィリピンで最も厳しい留学プログラムであるサウスピークは、入学条件にTOEIC600点の足切りがある上に、三食・宿泊・レッスン費用込で半年110万円。
留学で欧米英語圏のイントネーションや文化にも触れたいという場合はその限りではないですが、コスパにおいてはフィリピンの方が勝ることもあります。
まとめ | 継続は力なり
英語上達者のための英語上達法を紹介いたしましたが、英語を上達させる方法は様々です。
同じネイティブ並みの英語学習者でも以下のように様々です。
- Youtubeで学習した人
- 本やラジオで学習した人
- ドラマや映画で学習した人
- ネイティブの友達と遊んで慣れた人
なかには、もともと天才的な頭脳を以って生まれたので、少し学習しただけで英語上級者になれてしまう人もいます。
しかし、そのような特殊な頭脳の持ち主は除いて、最も大切なことは「学習を継続させること」です。
日々の積み重ねが上達につながるのです。ぜひ上記で紹介した方法を日々続けて、英語力向上を目指してみましょう。
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