日本の社会問題となっている電車内での痴漢の問題。しかし最近は痴漢を疑われた男性が駅員室に連れて行かれると、現行犯逮捕ということで問答無用に有罪となってしまうケース。いわゆる痴漢行為の「冤罪」も問題となってきています。
痴漢行為をしてない人が痴漢行為を疑われた場合どうすればよいのか。少し前までは、駅員に連れて行かれる前に逃げるというのが定石だったようです。しかし、モラルには欠けますし、捕まった時のリスクも高いですし、逃げる最中に事故に遭い死亡してしまうケースも出てきています。
痴漢を疑われた場合は、先ずやっていないと毅然とした態度をとる。それでも、加害者を主張する人が、疑いをかけくるのなら弁護士を呼ぶ。これが最も現実的な対応策です。
月額590円で必要な時に弁護士に相談できる痴漢冤罪ヘルプコールのサービスも増えてきています。
痴漢冤罪のケースは日本と比較して海外では稀です。しかし「冤罪」「無実」を英語で表現するなら、どのような言い方が可能なのでしょうか。
こんな単語や表現を使います
■ false charge/accusation:冤罪、濡れ衣
■ unjust charge/accusation:冤罪、濡れ衣
■ innocence(名詞):無罪、無実
■ innocent(形容詞):無実の、潔白な
■ defamation:名誉毀損
こんな言い方ができます
■ If you fell into a victim of a false charge of groping, you have to prove you didn’t commit the crime.
(痴漢冤罪の被害者になってしまったら、痴漢行為を行っていないと証明しなければならない。)
■ There is a lawyer hotline for those who became a victim of false accusation of groping.
(痴漢冤罪の被害者になってしまった人のための弁護士ホットラインがある。)
■ It took him five years to clear himself of the unjust charge.
(彼は冤罪を証明するのに10年かかった。)
■ The man committed suicide without defending himself against the unjust accusation.
(その男は冤罪に対し自身を弁護することなく自殺した。)
■ Mary kept insisting on her innocence.
(メアリーは彼女の無罪を主張し続けた。)
■ A man has been found innocent of groping a high school girl.
(男は女子高生の痴漢について無罪だということが判明した。)
■ If you accuse me without any proof, I will sue you for defamation.
(証拠もないのに言い掛かりをつけるのなら、名誉毀損で訴えるぞ。)
補足
「冤罪」は誤った告訴、不当な告訴ということです。したがって「false 」か「unjust 」と「charge」か「accusation」を組み合わせて「冤罪」と表現できます。
「冤罪」と似ているようで若干ニュアンスが異なる「無実」は、ほどんどの方がご存知だと思われる「innocence」「innocent」です。「冤罪」と似たような意味に「名誉毀損」がありますが、これは「defamation」という別の単語が使われます。
「無実」「名誉毀損」も「冤罪」とはニュアンスが異なるので、「冤罪」は「false charge」「unjust charge」と表現する他ないです。
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