「娑婆(シャバ)」は英語で何て言うの?

英語表現
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ドラマ、アニメ、映画などの世界で、長いあいだ別世界にいたキャラクターが、久しぶりに現実世界に戻ってくる。そして「娑婆(シャバ)の空気はうまい!」と言っている場面をときどき見かけます。この「娑婆(シャバ)」とは、いったい何なのか疑問に思ったことはないでしょうか。

「娑婆(シャバ)」は「梵、sahā」とも表記される仏教由来の言葉。釈迦がこの世で布教するための世界。すなわち我々が生きている現実世界を意味します。そのため「娑婆(シャバ)の空気」とは現実世界の空気ということになります。

しかし、このセリフを発する主体自身が、現実世界とは別の世界にいたことを前提とするので、ドラマ、アニメなどの架空の世界でしかあまり見かけないわけですね。

日本のドラマやアニメは、英語に吹き替えられて海外に広く輸出されています。それでは「娑婆」は、そういった作品の中で、どのように英語で表現されているのでしょうか。

こんな単語や表現を使います

■ outside:外界
■ this world:この世界
■ free world:自由な世界
■ present world:現実世界

こんな言い方ができます

■ I haven’t been outside for a long time.
シャバは久しぶりだ。)

■ I’m not long for this world.
(そろそろシャバともお別れだ。)

■ I was looking forward to breatheing the air of this free world.
シャバの空気が吸えるのを待ち望んでいたぜ。)

■ It took a long time to come back to this present world.
シャバに戻ってくるのに長い時間を費やしてしまった。)

補足

「娑婆(シャバ)」は現実世界のこと。そのため英語でもあの世や牢獄などと比較させて「outside(外界)」「this world(こちらの世界)」と表現する他ありません。

長いあいだ刑務所や牢獄に入っていて、出所してきた際に使える「娑婆(シャバ)」は「outside(外界)」です。一方、ドラマ、アニメ、映画などで使われる「娑婆(シャバ)」は「this world(この世界)」がしっくりきます。

「シャバの空気」という如何にも自由の身になった後に言えそうなフレーズに使えそうなのは「free world」。そして、亡くなる前の「シャバ」は、死後の世界と対比させた「present world」がイメージしやすい訳です。

一言に「娑婆(シャバ)」と言っても様々な表現が使えます。是非どれか覚えて使ってみることをお勧めします。

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