日本人が海外に住み始めると、現地でのあらゆるサービスに不満を感じることが多々あります。日本のサービスは低価格で高品質なので、私たちのサービスに対する基準が異常に高くなってしまっているのが原因です。
その一方で、日本で働いている人は世界的に見れば、賃金の割には異常に高い質の労働を求められています。できるだけ安い価格で、できるだけ高品質の仕事を求められる。その結果として、長時間労働が常態化し、その割には賃金は上がらないのは、ある意味当然のことですよね。
なぜ日本はこのような社会になってしまったのでしょうか。原因は日本人の特徴である「完璧主義」にあると言えます。
小さいころから「完璧主義」を叩き込まれているから、仕事の締め切りは必ず守らないといけないし、遅刻をしてもいけない。報告書も中途半端ではダメだし、作成するプロセスもきちんとしたものが求められる。
英語に関しても完璧さのみが追及されるため、中途半端な英語を使うことを恐れる完璧主義者の日本人は、英語そのものを使おうとしない。その結果として実用的な英語を話せる人が生産されない。
このような日本人の性格の代名詞といっても過言ではない「完璧主義」、そういった性格を持つ人を指す「完璧主義者」。これらは英語では、どう表現することが可能なのでしょうか。
こんな単語や表現を使います
■ perfectionism:完璧主義
■ don’t/never cut corners:手を抜かない
■ perfectionist:完璧主義者
■ thorough person/man:完璧主義者
※発音は単語をクリックすれば確認できます
こんな言い方ができます
■ Perfectionism is related to depression, anxiety, and other mental health issues.
(完璧主義は、鬱病、不安、その他の精神的健康問題と関連している。)
■ I think most Japanese people don’t cut corners.
(ほとんどの日本人は手を抜かない[=完璧主義者]だと思う。)
■ We don’t want to work with him as he never cuts corners.
(彼は絶対に手を抜かない[=完璧主義だ]から私達は彼と仕事したくない。)
■ My girl friend is such a perfectionist that she notices tiny mistakes.
(ぼくの彼女は本当に小さなミスでも気づくような完璧主義者だ。)
■ It’s so tiring to get along with a thorough person.
(完璧主義者と付き合うのは疲れる。)
■ Oh my gosh. I didn’t know that you are such a thorough man.
(なんてこった。お前がそんなに完璧主義者だったなんて知らなったよ。)
補足
「完璧主義」は完璧と言う単語「perfect」の語尾を変えた表現「perfectionism」と表現することができます。「perfectism」とは言えないので注意です。
同様に「完璧主義者」も「perfectionist」となります。「完璧主義者」は「perfectibilist」という言い方もできますが、使われることは非常にまれです。
「perfect」という単語を使いたくなければ、手を抜くという意味の「cut corners」を否定にしたり、几帳面という意味の「thorough」を使うこともできます。
「perfectionism」「perfectionist」という単語は発音がしにくいので、「cut corners」「thorough」の方が使いやすく、ストレートに伝わるかもしれないです。
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