ささいなことのために大切なことがおろそかになってしまうことを言い表すときに使われる四字熟語「本末転倒」。ネガティヴな意味合いを持つ四字熟語ですが、ビジネスシーンでも頻繁に使われるフレーズです。
特に社会人になって間もないとき、目先のことに追われ、ついつい元々の目標を見失ってしまい、上司に「本末転倒だ!」と叱責された経験を持つ人も少なくはないでしょう。
そんな「本末転倒」は英語でどのように表現されるのでしょうか?
こんな単語や表現を使います
■ The cart before the horse:本末転倒
■ Misplacing one’s priorities:本末転倒
こんな言い方をします
■ What have you done? This is ridiculous! This is totally the cart before the horse!
(この結果はなんだ?ほんと馬鹿げているよ。まさに本末転倒だな!)
■ I’ve been chasing money too much and now I’m lost. This is really the cart before the horse.
(ぼくはお金稼ぐことばかり考えすぎて、自分が何をしたいのかわからなくなってしまったよ。これは本当に本末転倒だよね。)
■ You need to think about it carefully when you start a new project as it will easily become the cart before the house.
(新しいプロジェクトを始めるときには注意深く物事をかんがえないといけないよ、さもないと本末転倒な結果になってしまうよ。)
■ I think you are misplacing your priorities. I think you wanted to work happily no matter how much you get paid. Now you are thinking about making more money.
(本末転倒になっていない?君はお給料に関係なく仕事を楽しみたいんだと思っていたけど、ただただお金を稼ぐことだけを考えていないかい?)
■ What she is doing now is just causing problems. She misplaces her priorities.
(彼女のやっていることは面倒を起こしているだけだよ。まったく本末転倒だな。)
補足
日本語の「本末転倒」に相当する表現として、英語の慣用句「the cart before the horse」があります。
これは直訳すると「カート(荷物を載せるカゴ)が馬の前にある」という意味になり、馬の前にカートがあっては、馬はカートを引っ張ることができず、カートは動きません。
つまり順番を取り違えると物事は進まない、という意味になり、そこから「本末転倒」に相当する英語表現としてよく使われています。
コメント