俺をなめてるのか? 先輩をなめてるのか? 会社をなめてるのか? 仕事を舐めてるのか?
このようなセリフを学校や職場で耳にすることがあります。場合によっては発したり言われたりした事がある人もいるでしょう。
もちろん、この場合の「舐める」は舌で物を舐めるという意味ではありません。馬鹿にする、軽んじる、みくびるといった行為の事ですよね。実は「舐める」という表現の歴史は長く、戦国時代には既にそうした意味で使われていたようです。
しかし厳密には「なめる」の漢字は「舐める」ではないです。「無礼(なめ)」という動詞から来たものです。そのため漢字で書くなら「無礼る」となります。
このような表現は、察しの良い方ならイメージできる通り、外国語の方が多いです。「なめる」は英語ではどう表現すればよいのでしょうか。
こんな単語や表現を使います
■ mess with:盾突く、ちょっかいを出す
■ messing around:邪魔をする
■ kidding:ふざけている
■ take the piss out of:馬鹿にする、からかう
■ make light of:軽視する、ないがしろにする
■ underestimate:見くびる、過小評価する
■ monkey around with:軽く扱う、いじくる
こんな言い方ができます
■ Hey! Are you messing with me?
(おい! お前おれを舐めてるのか?)
■ Stop messing around!
(舐めてんじゃねえよ!)
■ Are you kidding me?
(私を舐めてるの?)
■ Don’t take the piss out of me.
(私を舐めるな。)
■ Are you making light of the job?
(お前は仕事を舐めてるのか?)
■ Are you underestimating women?
(女を舐めてるの?)
■ Do you monkey around with men?
(男を舐めてるのか?)
補足
「舐める(なめる)」は言い換えれば「ふざける」「馬鹿にする」の意味。そのため上に挙げたように英語でも様々な言い回しがあります。
上司や先輩に盾突く場合は「mess with」、ふざけている場合は「messing around」「kidding」、からかう場合は「take the piss out of」などがしっくりきます。ここでの「piss」とは小便の意味です。
文語的に軽く見たり、見下したりする場合は「make light of」「underestimate」などが使えます。「monkey around with」なんていうすこし面白い表現もあります。
意味の強さの度合いも表現によって随分と異なりますが、最も無難は表現は「mess with」「messing around」でしょう。よほど腹が立っている時でないかぎり、きつ過ぎる表現を使うのは避けた良いです。
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