現代日本を象徴すると言っても過言ではない代表的なワードに「ブラック企業」「過労死」があります。そして「自殺」「ニート」「貧困」など、これらに関連する言葉も沢山あります。それらの原因である特徴のひとつに「滅私奉公(めっしほうこう)」的な国民の気質が挙げられます。
「滅私奉公」とは、個人が自身を犠牲にしてでも、団体に奉仕する精神のこと。このような精神は、旧日本軍の軍隊教育がルーツである体育を通して、現代でも公教育で植えつけられているのが現状です。日本がよりよい社会になっていくためには公教育から見直さなければいけないのかもしれません。
今日の日本社会の元凶ともいえる「滅私奉公」。これは英語ではどう表現したら良いのでしょうか。
こんな単語や表現を使います
■ selfless devotion to ~:~対する無欲の献身
■ devoting myself to ~:~に自身をささげる
■ selflessness:無私無欲
こんな言い方ができます
■ Most Japanese companies request employees to have a selfless devotion to the company.
(ほとんどの日本企業が従業員に滅私奉公を要求してくる。)
■ This law is designed to impose ‘selfless devotion to the country‘ on the Japanese people.
(この法律は日本国民に「滅私奉公」を強いるようにデザインされている。)
■ Employees cannot survive without devoting themselves to a company in Japan.
(日本では従業員は滅私奉公せずには生きていけない。)
■ Selflessness is an essential key to happiness and fulfillment.
(無私無欲は幸せや充足感のための必要不可欠な鍵です。)
補足
「滅私奉公」はその言葉の特性から非常に日本的な表現なので、イコールとなる英単語はありません。英語で「滅私奉公」を表現する場合は「捧げる」という意味の「devote」を駆使する必要があります。
状況によっては「devoting myself to ~」も「滅私奉公」の意味で使えなくはないですが、最も近いのは「滅私」の意味も「奉公」の意味も入っている「selfless devotion to ~」でしょう。
滅私に関連して近い表現の「selflessness(無私無欲)」も挙げましたが、これはポジティブな意味に置いて使われることが多いです。結局「滅私奉公=selfless devotion to 」で暗記してしまった方がよいです。
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