一般市民から選ばれた人(有権者)が、特定の刑事裁判のみにおいて、裁判官とともに審理に参加する制度を裁判員制度と言います。
日本では2009年から施行されている制度で、裁判員は市民から無作為に選ばれるので、この制度の事はご存知の方がほとんどなのではないでしょうか。
アメリカにも日本の裁判員制度と似たような陪審員制度というものがあります。しかし、陪審員制度は、国民の中から無作為に選ばれた陪審員のみで審議を行う点において、裁判官とともに審理に参加する裁判員制度とは少し異なります。
このような日本の「裁判員制度」、米国の「陪審員制度」は、英語ではどう表現すればよいのでしょうか。
こんな単語や表現を使います
■ lay judge system:裁判員制度、素人裁判制度
■ joint judge-jury system:裁判員制度、間接裁判制度
■ citizen judge system:裁判員制度、市民裁判制度
■ jury system:陪審員制度、陪審制度
こんな言い方ができます
■ Japan began implementing a lay judge system in 2009.
(日本は2009年に裁判員制度を取り入れ始めた。)
■ Japanese are not so interest in the joint judge-jury system.
(日本人はあまり裁判員制度に興味がない。)
■ How do you think about the citizen judge system?
(裁判員制度についてどう思う?)
■ Do you think we should have a jury system in our country?
(我が国で陪審員制度が必要だと思うかい?)
補足
「裁判員制度」と「陪審員制度」は市民が裁判に参加するという点では同じですが、「裁判員制度」は「lay judge system / joint judge-jury system / citizen judge system」、陪審員制度は「jury system」とはっきり言い方が分かれています。
「lay=素人」「joint=間接」「citizen =市民」という単語のキーワードで考えると、裁判員制度の英訳な微妙なニュアンスが掴めます。もっとも裁判員制度にしっくる来る英訳は「lay judge system」でしょう。
裁判員制度と陪審員制度を混同して使うことはできないので、少なくとも2つの表現「lay judge system=裁判員制度」「jury system=陪審員制度」と覚える他ないです。
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