現代社会のストレスのせいかキレる人が増えています。電車が遅延している、店の店員の態度が悪い、人とぶつかったなど、些細なことでキレる人が特に日本では増えています。
特にエリート議員である豊田 真由子(とよた まゆこ)氏がキレた件がニュースになったのは記憶に新しいですよね。部下が復讐のために敢えてミスをして演出したのではないかともネット上では騒がれていました。
大人しく、真面目で、完璧主義な人ほどキレやすい傾向にあります。怒りボルテージを溜め込んで急に爆発する。経済ではないですがバブルが弾けるイメージにも似ているかもしれません。
そう考えると大人しく真面目な人が多い日本人は、大らかな欧米諸国の人々に比べてキレやすい傾向があるというのは頷けます。とはいえ、欧米諸国の人々も全くキレない訳ではありません。実は英語での「キレる」という英語の表現は意外に多いです。
「キレる」は英語でどのように表現が可能なのでしょうか。見ていきましょう。
こんな単語や表現を使います
■ snap:キレる
■ flip out:キレる、カッとなる
■ spaz/spazz out:キレる、自制心を失う
■ upset:気が動転して、冷静を失って
■ go bananas/nuts:怒り狂った、気の狂った
こんな言い方ができます
■ Don’t snap at me. What did I do?
(おれにキレないでくれよ。おれが何をしたって言うんだ?)
■ Mary always snaps at her colleagues.
(メアリーはいつも同僚にキレている。)
■ I‘m flipping out and almost breaking my computer.
(ぶちキレてもう少しでパソコンを破壊しそうだ。)
■That women flips out and yells at him.
(その女性はキレて彼に怒鳴っている。)
■ Come on, don’t spaz out like that!
(おいおい、そんな風にキレるなよ!)
■ Mom spazzed out when she smelled cigarette smoke on my clothes.
(母さんがぼくの服のタバコの匂いに気付いてキレた。)
■ I don’t understand she is so upset right now.
(何で彼女がそんなにキレてるのか分からないよ。)
■ I was so upset that I felt like crying all day.
(ほんとにぶちキレて一日中泣きたい気分だった。)
■ I think I’ll go bananas soon.
(おれもうすぐキレちゃうと思う。)
■ My father went nuts when his car was crashed.
(車をぶつけられてお父さんはキレた。)
補足
このように「キレる」には英語では様々な言い方があります。英語初心者からネイティブにまですっきり伝わりやすいのは「upset」ですが、ニュアンスが「キレる」にも最も近いのは「snap」でしょう。「~に対してキレる」と言いたい場合は「snap at ~」を表現します。
イメージし辛い変な表現なのは「go bananas」です。なぜ「go bananas」がキレるという意味になるのか。実はネイティブの間でも賛否両論があるのですが、「キレる」には「go ape」という表現もあって、類人猿(ape)が食べる代表的な果物がバナナだからなのでは、という説もあります。
何れにせよキレるの表現は基本として「upset」に加えて「snap at」も抑えていればOKでしょう。
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