「わざわざ~してくれてありがとう」「わざわざ~して貰ってすいません」。私たちは無意識のうちに、このような「わざわざ」という表現を使います。
「わざわざ」の意味は特に必要な訳ではない事を敢えてしてくれるよいう意味です。非常に間接的で回りくどい日本人的な表現です。そのため敬語として使われる事が多いですが、フランクな間柄でも使うことがあります。
このような「わざわざ」は英語ではどう表現したらよいのでしょうか。
こんな単語や表現を使います
■ take the trouble to ~ / of ~ing:わざわざ~する
■ take ~’s time to ~:~するために時間を割く
■ bother to:わざわざ~する
■ all the way:わざわざ、はるばる
■ go out of ~’s way to:わざわざ~する、無理してまで~する
こんな言い方ができます
■ Thank you for taking the trouble to help us.
(わざわざお手伝い頂いてありがとうございます。)
■ She took the trouble of putting flowers in the room.
(彼女はわざわざ部屋に花を添えてくれた。)
■ Thank you for taking your time to come here.
(わざわざ起こし頂きありがとうございます。)
■ Thank you for taking your time to help me.
(わざわざ手伝ってくれてありがとう。)
■ Please don’t bother to see me off.
(わざわざ私を見送りに来るには及びませんよ。)
■ Don’t bother to come to my house.
(わざわざ家まできてくれなくても良いよ。)
■ Did you come here all the way from Hokkaido just to meet me?
(私に会うためにわざわざ北海道から来てくれたんですか?)
■I appreciate that you helped me all the way through my case.
(本件についてわざわざご協力いただき感謝いたします。)
■ You don’t need to go out of your way to entertain me.
(わざわざ接待などして頂く必要はございません。)
■ Thank you for going out of your way to buy the souvenir for me.
(わざわざお土産を買ってきてくれてありがとう。)
補足
「わざわざ」は言い換えると「~するために面倒くさい事をする/時間をかける」という意味なので、真っ先に思い浮かぶのは「take the trouble to ~」「take ~’s time to ~」でしょう。
否定形として使われることが一般的ですが「bother to」という言い方もあります。「all the way」「go out of ~’s way to」などという言い方もできますが「take ~’s time to ~」という表現がもっとも良く耳にします。
「わざわざ~する」と感謝の意で伝えたい場合は「take ~’s time to ~」のみを覚えて使っても問題なさそうです。
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