最近ネットでも日常生活でも「女子力」という単語を良く目にするようになりました。日々「女子力」という表現を使っている人も少なくないと思いますが、具体的にはどういう意味なのでしょうか。
女子力はウィキペディアでは以下のように定義づけられています。
輝いた生き方をしている女子(一部の男子)が持つ力であり、自らの生き方や自らの綺麗さやセンスの良さを目立たせて自身の存在を示す力。
ウィキペディアー女子力
ずいぶんと抽象的ですが、料理が上手、ファッションに敏感、エチケットも守れる、などの特徴をどれぐらい持っているかの指標、と捉えることができるかもしれません。誰からも好意的に捉えられる女子的な特徴や力と言い換えることもできそうですね。
しかし、なぜ女子(女性)だけが、このような特徴や力を持つ必要があるのか。男性は何の特徴も力も持つ必要はないのか。この「女子力」の概念自体が男尊女卑的な考えに基づくものではないのか。
このように捉えられる事もあるので、特に仕事も家事も男女問わずという考え方が強い英語圏には「女子力」という概念が存在しません。しかし、日本語を勉強している英語話者から「女子力とはいったい何なのか?」と聞かれることはあるでしょう。
「女子力」は英語ではどのように表現することが可能なのでしょうか。
こんな単語や表現を使います
■ so/very girly/girlish:女の子らしい、乙女チックな
■ girly quality/qualities:女子的特質
■ so/very feminine:女性らしい、優しい
こんな言い方ができます
■ I think she is so girly.
(彼女の女子力が高いことは知っているよ。)
■ Everyone admits that Mary is very girlish.
(みんなメアリーの女子力が高いことは認めているよ。)
■ I have girly quality. Don’t you think so?
(私は女子力が高い。そうは思わない?)
■ Do you like the girls who have girly qualities?
(あなたは女子力が高い女の子が好きなの?)
■ You are very good at cooking. I din’t know You are so feminine.
(料理上手いね。君の女子力高いなんて知らなかったよ。)
■ You don’t need to be very feminine. Just be yourself.
(女子力を上げる必要なんてない。ありのままでいいんだよ。)
補足
「女子力」は無理やり英語で表現するとすれば「女の子らしい」「女性らしい」という意味に置き換えて英訳する他ありません。
また、今回紹介した「so/very girly/girlish」「so/very feminine」も形容詞的表現です。使い勝手はあまり良くありません。「feminine」という単語も、使い方によっては女卑男卑を推奨するフェミニストであると思われることもあるでしょう。
「女子力」に最も近い表現として使えそうなのは「girly quality/qualities」でしょう。英語で「女子力」と表現したい場合は、とりあえず「She has girly quality=彼女は女子力が高い」という文を覚えて応用していった方がよさそうです。
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