学力が低くても入学できる大学は、俗にFランク大学と呼ばれますよね。このFランクの由来は、大手受験予備校である河合塾が、最低ランクの偏差値すらつけられないという大学に対して「Border Free(ボーダーフリー)」と呼ぶようになったのが始まりです。
名前さえ書ければ入学できる。入学するくらいなら高卒のほうがまし。そんな風に揶揄されるFランク大学もあります。日本の大学数は約760学校もあるので、そんな大学が沢山あっても不思議ではないですよね。
海外では大学は特別な人だけが入学する高等教育であるというイメージが強いです。下記リンクの世界の大卒比率を見ると日本の大卒率は約50%。
日本では金銭的に余裕がある人は誰でも大学に入学できるということ。それでは、俗に言う「Fランク」という表現も日本にしかないのかと思いますが、イコールな表現はないにしても、似たような表現はあります。
「Fランク」「Fランク大学」は英語ではどう表現したらよいのでしょうか。
こんな単語や表現を使います
■ Mickey Mouse degree:無価値な学位
■ Mickey Mouse university:Fランク大学
■ bird course:楽なコース
■ pointless degree:無意味な学位
こんな言い方ができます
■ I think arts in general is a Mickey Mouse degree.
(一般的に芸術科はFランクだと思う。)
■ English was considered a Mickey Mouse degree at our university.
(私たちの大学では英語学科はFランクとされています。)
■ Do not go to a Mickey Mouse university. It’s just wasting time and money.
(Fランク大学なんかに行くな。時間と金の無駄だ。)
■ I got sick of studying. Maybe I will go to a Mickey Mouse university.
(勉強つかれたよ。たぶんFランク大学に行く。)
■ Are there any bird courses at The University of Tokyo?
(東京大学にFランク科目はないですか?)
■ Let’s take a bird course and do a part time job.
(Fランク科目とってバイトしようぜ。)
■ I cannot get any job. It seems like I got a pointless degree.
(就職できない。どうやら私はFランク学位を取得したようだ。)
■ Huh? What can you do with that pointless degree.
(は?そんなFランク学位で何ができるって言うんだ?)
補足
一般的に海外の大学は、入学する事よりも、単位を取得したり、卒業したりする事の方が難しいです。そのため「Fランク大学」という表現より「Fランク教科/科目」「Fランク学位」という表現が使われるのが一般的です。
強いて「Fランク大学」と言いたい場合は「Mickey Mouse university」という表現が最も近いすが、この「Mickey Mouse degree」「Mickey Mouse university」はイギリスのスラングであるため、その他の地域では伝わりにくいかもしれません。
カナダなどの北米では楽な教科や科目は「bird course」と呼ばれるのが一般的です。しかし、これも北米限定のスラングであるため、最も無難な言い方である「pointless degree」を使った方が良いかもしれません。
「Fランク」「Fランク大学」と英語で言いたいときは、場合や状況に応じて適切な表現を使う必要がありそうです。
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