「安く仕入れて高く売る」のは商売の基本原則。私たちは日頃からコンビニやスーパーなどで物を購入しますが、そういったものは全て店側が安く仕入れて利益が出せる価格で販売しています。
一方、店舗を持たず、個人で掘り出し物を探して購入してオンライン等で販売して利ざやを稼ごうとする行為は「せどり」と呼ばれています。「せどり」は元々漢字では「糶取り」と表記されていましたが、現在は「競取り」という字が当てられています。
この単語は、元々は古本用語をもとにした商業行為だったのですが、現在では古本に限らず個人での或いは小規模での物販品すべての商行為に対して使われています。
このような「せどり」「物販」という表現は英語ではどう言えばよいのでしょうか。
こんな単語や表現を使います
■ broker:仲介する、仲介者
■ book scout:せどり業者
■ product sales:物販
■ sales activity:販売活動
こんな言い方ができます
■ He is a broker who is well positioned in the local marketplace.
(彼はローカル市場でまずます成功しているせどり業者である。)
■ Everyone believes it’s difficult to succeed as a book scout.
(みんなせどり業者として成功するのは難しいと信じている。)
■ I have expanded my Amazon product sales to new international markets.
(私は自分のアマゾン物販を海外市場にも広げました。)
■ At first we have analysed the performance of sales activity.
(まず私たちは物販のパフォーマンスについて分析しました。)
補足
「せどり」は物を売買する行為である名詞です。しかし英語では殆どの場合「物を売買する人=せどり業者」と表現せざるを得ません。
ただし「broker」は仲介する、という動詞の意味もあります。「broker a land deal」で「土地取引の仲介」をするという意味になります。
「book scout」は単語の意味するとおり「本のスカウト」をする人こと。日本語の「せどり」に最も近いです。しかし、これも取引物品が本に限定されるので、使い勝手のよい表現とはいえません。
「物販」の表現は「product sales」「sales activity」が最も近いでしょう。日本語の「物販」のように行為を表す名詞として使うことも一応は可能です。
コメント
「せどり」に2つの意味があることがわかりました。国際問題で、私は「sales activity」という意味で使っていたのですが、相手は「ship to ship」という意味で使っていたので、話が合いませんでした。調べてよかったです。ありがとうございました。