最近になって耳にするようになった日本語表現に「塩対応」というものがあります。日本人なら難なくイメージできると思いますが「塩対応」とは、愛想がない、そっけない、冷淡である、といったまさに塩のようにしょっぱい対応のことです。
もともとはアイドルグループのメンバーの1部が握手会のイベントで、目も合わさなければ、手の握りもゆるい、すぐに帰らせるといった素っ気無い態度を、がっかりしたファンが「塩対応だった」と表現したことが始まりのようです。
言い換えれば「素っ気無い態度」という事になるのですが、もし英語で「塩対応」のようなニュアンスを含めたい時にはどのような表現を使えばよいのでしょうか。
こんな単語や表現を使います
「素っ気無い態度」という表現は英語でも沢山の言い方があります。今回は①普通の表現と②スラング的な表現に分けてみました。
①普通の表現
■ unfriendly:無愛想な、よそよそしい
■ curt: ぶっきらぼうな、素っ気ない
■ cold:冷たい、薄情な
■ short:無愛想な、素っ気ない
②スラング的な表現
■ ice-cold attitude/response:氷のように冷たい
■ bitchy:意地の悪い
■ chilly:冷淡な
■ cold shoulder:冷たい態度
こんな言い方ができます
「素っ気無い態度」の①普通の表現と②スラング的な表現を例文にしてみると、こんな風になります。
①普通の表現
■ Today my boyfriend was unfriendly.
(今日は彼氏が塩対応だった。)
■ I don’t know why my girlfriend is curt today.
(なんで今日は彼女が塩対応なのか分からない。)
■ She was so cold the handshake event.
(彼女は握手会で超塩対応だった。)
■ Please don’t be short with me.
(塩対応はやめてください。)
②スラング的な表現
■ I can’t stand her ice-cold attitude anymore.
(彼女の塩対応にこれ以上耐えられない。)
■ His ice cold response is annoying me.
(彼の塩対応がむかつく。)
■ Why you are acting bitchy today?
(なんで今日は塩対応なんだよ?)
■ Her attitude was chilly at today’s handshake event.
(彼女の今日の握手会での態度は塩対応だった。)
■ He give us the cold shoulder at the concert.
(彼はコンサート会場でみんなに対して塩対応だった。)
補足
一言に「塩対応」と言っても英語では様々な言い方があります。最も簡単な表現は普通の表現の「unfriendly」「cold」などでしょう。
少し捻りがないので、スラング的な表現の「ice-cold attitude」や「cold shoulder」も使った方がよいです。ただし「bitchy」は相手に不快感を与えてしまう表現ですし、「ice-cold」や「chilly」も「attitude」「response」といった単語と一緒に使わないと伝わり難いです。
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