あなたは野次馬になったり、野次馬に出くわしたりしたことがありますか。事故や火災などが起きたときに見物に集まる人のことを野次馬と言いますよね。
もともと野次馬とは、年を取った老いた馬のことを指すようです。年を取った馬は仕事には使えず、何も役に立たない。そこから転じて、自身とは無関係のことに首を突っ込み騒ぐ人=野次馬というようになったそうです。
そんな「野次馬」は英語ではどう表現したらよいのでしょうか。
こんな単語や表現を使います
■ rubbernecker:野次馬、じろじろ見る人
■ onlooker:見物人、傍観者、観客、
■ heckler:妨害する人、野次を飛ばす人
■ rabble:野次馬、大衆
※発音は単語をクリックすれば確認できます
こんな言い方ができます
■ Many rubberneckers are queuing to catch a glance of the accident.
(多くの野次馬が事故を見物するために並んでいる。)
■ Thousands of onlookers lined the parade route.
(何千人もの野次馬がパレードのルートに並んだ。)
■ Nothing is more bothering than hecklers interrupt press conference.
(記者会見での野次馬ほどうざいものはない。)
■ An army that has lost its commander is no more than a rabble.
(指揮官を失った軍隊は野次馬に過ぎない。)
補足
上に挙げた中でも「野次馬」の意味に近いのは「rubbernecker」です。「rubber」はゴム、「neck」は首の意味なので、首をゴムのようにして曲げて交通事故などの現場を見る様子を例えたものだそうです。「onlooker」もずっと立って傍観している様子を表した野次馬の意味があります。
「heckler」はやじり倒したり、詰問したりする意味の動詞「heckle」に「r」がついたもの。国会や記者会見で野次を飛ばす人のことです。「rabble」は野次馬というより烏合の衆という意味合いが強いです。野次馬の意味として使える場合は限られるでしょう。
いずれにせよ、我々が頭でイメージする事故や事件に駆けつけて傍観する類の「野次馬」は「rubbernecker」と「onlooker」が最も意味が近そうです。
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