よく態度や行いがだらしなく、中途半端できちんとできない人のことを「ずぼら」だと言いますよね。私たちは結構この表現を結構使いますが、みなさんは、この「ずぼら」の語源をご存知でしょうか。
実は「ずぼら」の語源は諸説あり東京と大阪で論争が繰り広げられています。
単純に怠惰な坊主「ぼうず」のことを語順を入れ替えて「ずぼう」と呼ぶようになり、そこから「ずぼら」と訛った説(=東京説)。
大阪で米の相場が「ずるずる」下がる様子を「ずぼら」と呼び、そこから堕落した人間を「ずぼら」と呼ぶようになった説(=大阪説)。
いずれにせよ、堕落しただらしのない様子を「ずぼら」と言うわけですが、もちろん海外でも「ずぼら」な人は沢山います。というか生真面目な気質の日本人よりも海外の方が「ずぼら」な人が多いです。
「ずぼら」は英語ではどう表現したらよいのでしょうか。
こんな単語や表現を使います
■ negligent:怠惰な、無関心な
■ dissolute:ふしだらな、ずぼらな、
■ slovenly:だらしない、身なりが汚い
■ sloppy:ぞんざいな、ずさんな
■ slipshod:だらしない、手を抜いた
■ unkempt:がさつな、不作法な
※発音は単語をクリックすれば確認できます
こんな言い方ができます
■ He was negligent in not reporting the accident to the police.
(彼はずぼらで事件を警察官に報告しなかった。)
■ My sister is so dissolute that my parents always worry about her.
(姉がずぼらなので両親はいつも姉を心配している。)
■ His slovenly attitude always makes me pissed off.
(かれのずぼらな態度はいつも私をイライラさせる。)
■ John’s colleagues couldn’t stand his sloppy work.
(ジョンの同僚は彼のすぼらな仕事に耐えられなかった。)
■ Their slipshod attitude of handling things got on her nerves.
(彼らの物の取り扱いに対するずぼらな態度が彼女に逆鱗[げきりん]に触れた。)
■ I don’t like the person who an unkempt appearance.
(ずぼらな見た目の人は好きじゃない。)
補足
上に挙げた表現と例文のとおり「ずぼら」は様々な言い方ができますが、それぞれの表現には微妙な意味の違いがあります。
たとえば「negligent」は勤勉なという意味の「diligent」の反対語。「dissolute」もずぼらという意味ですか性的な意味合いが強いです。「unkempt」は髪が乱れているようなイメージで外見がずぼらなというニュアンス。「slipshod」は仕事などがだらしない時に使えます。
最も広い意味で使えそうなのは「slovenly」「sloppy」で、日本語の「ずぼら」の意味とほぼ同義です。「ずぼら」はまず「slovenly」と「sloppy」の2つを暗記して使うのがよさそうです。
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