毎日のようにニュースメディアや新聞で目にする単語「団塊の世代」「ゆとり世代」。いまや年老いた世代と若い世代の比喩にもなっていますよね。
団塊の世代とは、1947年~1949年のベビーブームの時代に生まれた世代の人たちのこと。この3年間の間に何と800万人もの子どもが生まれたので「団塊」と名付けられました。小中学校での1学級は何と50~60人もいて教室に入りきらないため、廊下に机を出して授業を受けた人もいるのだとか。高度経済成長期の真っ只中に生きてきた世代でもあります。
一方、ゆとり世代とは、1987年~2004年に生まれた世代の人たちのこと。詰め込み教育の問題が指摘された後のゆとり教育を受けてきた世代です。授業内容、授業時数は大幅にカットされ、個性を重んじる教育に方向転換。学校も完全週休二日制になりました。ネットでは常識の欠如やメンタリティーの低下が他の世代から叫ばれています。
そして現在、ゆとり世代の官僚(20~30代の若手30人)が経済産業省の公募で集まってまとめた「不安な個人、立ちすくむ国家~モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか~」という資料のクオリティが高いとネット上で話題となっています。資料によれば「2025年には、団塊の世代の大半が75歳を超えている」ため「この数年が勝負」とのこと。本気度が伺えます。
このような「団塊の世代」「ゆとり世代」は英語ではどう表現したらよいのでしょうか。まとめていきます。
こんな単語や表現を使います
■ baby boomers:ベビーブーマー
■ baby boom generation:ベビーブーム世代
■ Dankai generation:団塊の世代
■ generation educated with latitude:ゆとり教育世代
■ millennials:ミレニアム世代(1980年から2005年に生まれた世代)
■ Yutori generation:ゆとり世代
こんな言い方ができます
■ No generation is more reviled than that of the baby boomers.
(団塊の世代ほど批判されている世代はない。)
■ The retirement of the baby boom generation will have an impact on the markets.
(団塊の世代の退職は市場に大きな影響を与えるだろう。)
■ The Dankai generation believe that they have created the economic boom.
(団塊の世代は彼らが経済ブームを作ってきたと信じている。)
■ Elderly Japanese are complaining about the people of the generation educated with latitude.
(年配の日本人はゆとり世代の人たちに愚痴をこぼしている。)
■ The people of Yutori generation tend to avoid company drinking parties.
(ゆとり世代の人々は会社の飲み会を避ける傾向がある。)
■ Older people who don’t like millennials are mostly baby boom generation.
(ゆとり世代が嫌いな年配の人々は殆どの場合が団塊の世代だ。)
補足
「団塊の世代」はベビーブームの時代に生まれた事から、英語でも「baby boomers / baby boom generation」と表現される事が多いです。しかし、そのまま「Dankai generation / Dankai no sedai」と表記している英語メディアも少なくありません。
「ゆとり世代」は「generation educated with latitude」がもっともその意味を説明している表現になります。しかし、これでは少し長くなるので、そのまま「Yutori generation」と表記して説明を付け加えている英文もよく見かけます。生まれた時期の期間が若干長くなりますが「millennials」をそのまま日本の「ゆとり世代」として表現しているメディアもありました。
口頭で、できるだけ短く一発で英語話者に伝わるように表現するなら「団塊の世代=baby boomers」「ゆとり世代=millennials」という表現を使うほかなさそうです。
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