挨拶代わりに社交辞令を言う。より良い関係を維持するために褒める。昇進するために上司にこびへつらう。このように日本人は、あらゆる場面において上手に「お世辞」を使いわける事ができます。
実は中国、台湾、韓国などのアジア諸国はもちろん、欧米においても、しばしば「お世辞」に似た誉め言葉を言う習慣があります。ヨーロッパなどでは特に男性から女性に対して使われることが多いです。
「お世辞」「お世辞を言う」は英語ではどう表現すればよいのでしょうか。
こんな単語や表現を使います
■ compliment:お世辞を言う、賞賛する
■ false praise:偽りの称賛
■ flatter:お世辞を言う、こびへつらう
■ butter up:ゴマをする、おべっかを使う
※発音は単語をクリックすれば確認できます
こんな言い方ができます
■ He gave me a compliment about my dress.
(彼は私のドレスについてお世辞を言いました。)
■ Are you trying to compliment me?
(私にお世辞を言おうとしてるの?)
■ Don’t belive those who give false praise to you.
(あなたにお世辞を言ってくる人を信じるな。)
■ If I receive false praise, I would be confused.
(お世辞を言われたら、私は混乱してしまうだろう。)
■ You are flattering me aren’t you?
(それってお世辞でしょ?)
■ She would be happy even if it’s just flattery.
(それがお世辞だとしても彼女は喜ぶだろう。)
■ We shoud butter up our boss to get to get an increment.
(昇給を勝ち取るために社長にお世辞を言わないと。)
■ Those who butter you up just want you to help them.
(お世辞を言ってくる人は単に頼みたいことがあるだけだ。)
補足
「お世辞」で真っ先に思い浮かぶのは「compliment」「praise」などの単語でしょう。確かに、こららの単語を文脈に合わせて使うことで「お世辞」のニュアンスを表現することができます。
しかし「praise」はポジティブな意味な意味合いが強いため「false praise」とするほうが伝わりやすいです。また、おべっかを使うという意味の「flatter」も非常に「お世辞」に近いです。
アメリカ英語のスラングですが「butter up」という表現もお世辞を意味します。アメリカでは「バターを塗る」という表現が「お世辞を言う」「おべっかを使う」という意味になります。日本語の「ゴマをする」と似たようなものだとイメージすると覚えやすいかも知れません。
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