世間を騒がせている電通のセクハラやパワハラ事件。これを受けて被害者は常に「品行方正(ひんこうほうせい)」でなければならないのかが話題となっています。
「品行」とは行いや振る舞いのこと。「方正」は行いや心の持ち方の正しいこと。これらより「品行方正」とは心や行いが正しく立派な様子を表すという意味である事は周知の事実でしょう。
被害者として被害を訴える人が加害者と同じような事をしていたのでは説得力がない。とはいえ、被害者だからという理由だけで、24時間365日ずっと「品行方正」であるべきなのか。これについてはネット上での反応は賛否両論あるようです。
このような「品行方正」は英語ではどう表現したらよいのでしょうか。
こんな単語や表現を使います
■ of good behavior/conduct:品行方正な、行いの良い
■ keep ~’s nose clean:行儀よくしている
■ no-nonsense demeanor:品行方正な、振る舞いが真面目な
※発音は単語をクリックすれば確認できます
こんな言い方ができます
■ It’s very difficult to become a person of good conduct.
(品行方正な人なるのはとても難しい。)
■ To become a citizen, the candidate must be of good behavior.
(市民になるためには、候補者は品行方正でなければならない。)
■ Keep your nose clean by staying away from those rough guys.
(悪ガキとの距離を置いて品行方正を保て。)
■ My boyfriend has a no-nonsense demeanor.
(私の彼氏は品行方正です。)
補足
「品行方正」は平たく言えばマナーや行儀や良いこと。「good behavior/conduct」という表現が最もしっくりきます。しかし、これは名詞であるため「品行方正な」と形容詞的に使いたい場合は「of good behavior/conduct」という表現に置き換える必要があります。
「keep ~’s nose clean」は「問題を起こさないように行儀よくしておけ」というニュアンスの意味です。品行方正とは少し違いますが、場合によっては「問題を起こさないように品行方正な振る舞いをしろ」といったニュアンスで使えます。
「no-nonsense」は、直訳すればナンセンスではない=無意味なことを許さないという意味。「demeanor」は振る舞いや態度のこと。あわせて品行方正という事になります。
なんだかんだ言って「品行方正」に最も近いのは「of good behavior/conduct」です。このまま覚えて使っても問題ないでしょう。
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