男性優位の社会と言われていたのは過去のこと。現代は世界中に男女平等が浸透し、さらには女性優位な状況もしばし見受けられるようになりました。
特に家庭では、かかあ天下、旦那さんが奥さんのお尻に敷かれていることも珍しくはありません。
また会社などでも上司に当たるはずのボスが秘書の手玉に取られていることもよく見かける光景と言えるでしょう。
主には女性が男性より優位な立場にある場合、全てを女性が牛耳っている場合によく使われるフレーズが「尻に敷く」です。世界的にも男性が女性のお尻に敷かれている状況が珍しくない現代、「尻に敷く」へ英語でどのように表現するのでしょうか?
こんな単語や表現を使います
■ Wear the pants/trousers:尻に敷く
■ Dominate:尻に敷く、牛耳る
■ Henpeck:尻に敷く
こんな言い方ができます
■ I can’t say anything to my wife. She wears the pants.
(妻には逆らえません。僕は彼女の尻に敷かれています。)
■ I am the boss in the family. I am wearing the trousers.
(家では私が一番強いです。夫のことを尻に敷いています。)
■ My PA is very good, well-organised and speaks English fluently. She is the best PA in this company but she dominates my team.
(私の秘書は優秀で取りまとめも上手で英語も堪能です。彼女は会社で一番優秀な秘書ですが、私のチームを尻に敷いています。)
■ She is a leader of our team, and dominates everyone. We just need to agree with her.
(彼女は我々のチームのリーダーであり、我々のことを尻に敷いています。我々はただ彼女に従うしかありません。)
■ To henpeck a husband could be the best way of happy marriage.
(旦那さんが尻に敷かれるのが夫婦円満の秘訣かもしれません。)
■ I am a typical henpecked husband. I can’t say ‘no’ to my wife.
(僕は恐妻家です。私は妻に「ノー」とは言えません。)
補足
「尻に敷く」に相当する英単語は「henpeck」ですが、それ以外にも上記の通り「dominate」や、日本語の「かかあ天下」に相当する単語である「wear the pants/trousers」で言い表すことができます。なお、「wear the pants」はアメリカ英語、「wear the trousers」はイギリス英語となります。
また最後の文例で紹介いたしましたが、「henpeck」の形容詞である「henpecked」を使った熟語「henpecked husband」で「恐妻家」という意味になります。できれば恐妻家ではなく「愛妻家(devoted husband)」と言えるような家庭が誰もの理想ではないでしょうか?
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