日本人は外国人に比べと上下関係を気にする癖がついているため肩書きには敏感です。相手の地位によってどのような振る舞いをすべきなのか、良くも悪くも学校教育や社会生活を通して身につけている人が多いです。
いっぽう海外では日本ほど肩書きを気にする人は少ないです。特に欧米では肩書きは役員であるかないかが関心に上がるくらい。日本ほど細かく分かれていない場合が多いです。誰が誰の上司なのかも非常に曖昧な場合が多いです。
とはいえ、日本のように「社長」「部長」「課長」「係長」などといった呼び方を英語で表現することは可能です。これらの役職は英語ではどう表現すればよいのでしょうか。
こんな風に役職は表現できます
役職の呼び方は国、地域、企業によって様々です。そのため、必ずしも正しいとは限りませんが、英語での役職名をざっくりまとめると以下のようになります。
地位 | 英語 | 補足(直訳等) |
最高経営責任者 | CEO : Chief Executive Officer | 最も地位の高い役職 |
取締役会長 | Chairman/Chairperson | |
取締役副会長 | Vice Chairman/Chairperson |
会長=Chairperson |
社長 | President | |
副社長 | Vice President | 社長=President |
取締役 | Director | |
代表取締役 | Representative Director | 取締役=Director |
常務取締役 | Managing Director | 取締役=Director |
事業本部長 | Division Director | 部長=Director |
部長 | General Manager | |
部長代理 | Acting General Manager | |
課長 | Manager/Section Chief | |
課長補佐 | Assistant Manager | 課長=Manager |
係長 | Manager/Senior Staff | 係長=Manager |
主任 | Chief |
お気づきかもしれませんが、Managerは課長の可能性もありますし、係長の可能性もあります。非日系企業では部長以下は同じようなスタッフメンバーとして上下関係はない事がほとんどなのです。
こんな言い方ができます
■ I was harassed by the CEO.
(最高経営責任者からハラスメントを受けた。)
■ We need the approval of the chairman for this case.
(この件については取締役会長の承認が必要だ。)
■ I have nominated you as the next vice chairman.
(君を次の取締役副会長として推しておいたよ。)
■ We have peed on the car of the president.
(俺たち社長の車におしっこしたった。)
■ Yesterday the vice president has embezzled company funds.
(きのう副社長が会社の金を横領しました。)
■ She is the director at our company.
(彼女がこの会社の取締役です。)
■ My hobby is to bully the representative director.
(私の趣味は代表取締役をいじめることです。)
■ Last week I saw the managing director was cheating on his wife.
(先週に常務取締役が浮気しているのを見かけました。)
■ Do you know Taro will be the next division director?
(太郎が次の事業本部長になるって知ってるか?)
■ The general manager said “the Sashimi is raw”.
(部長は「刺身が生なんだが」と言った。)
■ Could you transfer this call to the acting general manager?
(この電話を部長代理に転送してもらえますか?)
■ I don’t want to be a manager.
(課長にはなりたくない。)
■ The average salary for assistant manager jobs is low.
(課長補佐の平均給与は低いです。)
■ Do you know that the manager and the chief are in a relationship?
(係長と主任ができてるって知ってる?)
補足
英語での肩書きの言い方がたくさんあるので、覚えるのに苦労するかもしれませんが、キーとなる単語を覚えると良いです。
「CEO=最高責任者」「社長=President」 「取締役=Director」「課長/係長=Manager」辺りのイメージを持っておけば良いでしょう。殆どの役職が、何らかの単語とこれらの単語の組み合わせになります。
海外では現地法人のトップとして「常務取締役=Managing Director」の肩書きがよく使われています。多国籍企業の現地法人のトップは殆どがMDといっても過言ではないです。
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