残業や長時間労働などの仕事のし過ぎで亡くなってしまうことを過労死と言うことは誰でもご存知だと思います。もはや日本の文化とも言ってもよい現象ですよね。
しかしなぜ、日本だけこのような事になってしまったのか。過労死はウィキペディアではこのように定義されています。
周囲からの暗黙の強制などにより長時間の残業や休日なしの勤務を強いられる結果、精神的・肉体的負担で、労働者が脳溢血、心臓麻痺などで突然死することや、過労が原因で自殺することなどである。
ウィキペディア-過労死
ウィキペディアによれば「周囲からの暗黙の強制などにより」とあります。どうやら過労死は目下の従業員や社員が彼らの目上の立場の者に逆らうことができない、厳しすぎる上下関係が原因であるように思えてなりません。
このような風習を根絶させるためには、目上の立場の者が目下の者に対して、人として尊厳を持って接するように促していくしかないのかもしれません。
このような「過労死」は英語ではどう表現したらよいのでしょうか。
こんな単語や表現を使います
■ karoshi:過労死
■ death from overwork/overtime work:過労死、働きすぎによる死
■ death by overwork/overtime work:過労死、働きすぎによる死
こんな言い方ができます
■ Families of ‘karoshi’ victims lambaste overtime cap recommendations as legalizing unhealthy working hours.
(「過労死」の被害者の親族は残業時間上限の提案は不健全な勤務時間を合法化するものだとして激しく非難した。)
出典:The Japan Timesより
■ Saitama labor office recognizes death of Inageya employee as case of ‘karoshi‘.
(さいたま労働基準監督署はいなげや社員の死を「過労死」として認定した。)
出典:The Japan Timesより
■ Death from overwork in Japan is such a longstanding problem.
(過労死は日本で根強く残っている問題である。)
■ Just leave Japan, if you don’t want to be a victim of death from overtime work.
(過労死の犠牲者になりたくなかったら、日本から離れることだな。)
■ In this month, the office recognized that the suicide was related to death by overwork.
(今月、当局はこの自殺は過労死と関係していると認定した。)
■ Japan attempts to curb death by overtime work with Premium Friday.
(日本はプレミアムフライデーにより過労死を抑止しようとしている。)
補足
その特殊性からか「過労死」という単語はそのまま「Karoshi」として輸出されており、オックスフォード英語辞典にも登録されています。
とはいえ、そのままでは瞬時に理解できない英語話者もいると思うので、「death from overwork/overtime work」か「death by overwork/overtime work」を使った方が無難でしょう。
ちなみに残業のことは「overtime」を略して「OT」という事もあります。しかし「death from/by OT(残業による死?)」と使われている例はありませんでした。
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