選択や意見を求められ、どうしても自分の意見を伝えないといけない場合、私たちは良く「どちらかと言えば」「強いて言えば」という表現を使います。この表現は自身の選択を意見を控えめに伝えるための表現です。
悪く言えば、その選択により最悪の事態が起こった場合に責任を逃れようとしている。良く言えば、意見が食い違っても相手をできるだけ傷つけないように気遣っている。そのように考えることもできる非常に日本人らしい表現です。
曖昧にしようと言う表現だけに外国人にそのニュアンスを伝えるのは非常に難しいかもしれません。「どちらかと言えば」「強いて言えば」英語ではどう表現したら良いのでしょうか。
こんな単語や表現を使います
■ if anything:どちらかち言えば
■ If I have/had to say/choose :どちらかち言えば、強いて言うなら
■ would rather/prefer:どちらかと言うと~したい
■ more like:むしろ~に近い
■ predilection for:~の好み
こんな言い方ができます
■ If anything, it is just the opposite.
(どちらかと言えば、その真逆だ。)
■ If anything, it just gets better and better.
(どちらかと言えば、より良くなり続けている。)
■ If I have to say, the answer is NO
(どちらかと言えば、答えはノーだ。)
■ If I had to say, I like you better.
(強いて言うなら、君の方が好きだ。)
■ If I have to choose, I prefer to be single.
(どちらかと言えば、私は独身を好む。)
■ If I had to choose, I like white wine.
(強いて言うなら、白ワインが好きかな。)
■ I would rather stay at home than go out to drink.
(どちらかと言うと、飲みに行くより家にいたい。)
■ We would prefer you not to use your mobile phone.
(どちらかと言うと、携帯電話の使用は控えてもらいたい。)
■ That’s more like a hobby than a job.
(それってどちらか言うと仕事よいうより趣味。)
■ I have a predilection for pork.
(私はどちらかと言うと豚肉が好きです。)
補足
「どちらかと言えば」「強いて言えば」は「もし何か選択しないといけないなら」といったニュアンスとして「if anything」で表現できますが、これは「例えあったとしても」という意味にもなり得るので注意が必要です。
「もし選択しないといけないなら/言わないといけないなら」の直訳である「If I have/had to say/choose」を使った方がストレートに伝わるでしょう。
「どちらかと言えば」は結局は2つのものを比較しているだけなので比較表現「would rather/prefer」「more like」を使うことも可能です。
こういった日本語の表現は英語では決まりきった形はありません。自分の中でしっくりくるパターンを作って使い慣らしていくと良いでしょう。
コメント