あえて人の言うことや大多数の意見に逆らうことをする人を「天邪鬼(あまのじゃく)」と言います。言い換えれば、ひねくれ者、へそ曲がり、なんていう風にも言います。
天邪鬼は民間説話に出てくる鬼です。それほど能力は高くない小鬼で、人の隙を突いたりするような捻くれ者でした。そこから転じて天邪鬼は現在の、ひねくれ者、へそ曲がり、という意味になりました。
実は天邪鬼に相当する表現は英語にも存在します。「天邪鬼(あまのじゃく)」は英語ではどう表現することができるのでしょうか。
こんな単語や表現を使います
■ devil’s advocate:敢えて反対する人
■ contrary:正反対の、相いれない、
■ perverse:つむじ曲がりの、ひねくれた、天邪鬼な
■ twisted:ひねくれた根性の
■ cross-grained:ひねくれた、へそ曲がりの
■ devious:素直じゃない、心が曲がった
■ crooked:屈曲した、ゆがんだ
※発音は単語をクリックすれば確認できます
こんな言い方ができます
■ Don’t play devil’s advocate. Everyone will hate you.
(天邪鬼なことをするんじゃない。みんなに嫌われるぞ。)
■ I know that you are a contrary person.
(あなたが天邪鬼であることは知っています。)
■ A perverse person always stirs up conflict.
(天邪鬼はいつも論争をかき乱す。)
■ You are such a twisted woman.
(君は本当に天邪鬼なやつだ。)
■ Everybody thinks that you are a cross-grained man.
(みんなお前を天邪鬼だと思っているよ。)
■ She is a devious girl who loves toying with people.
(彼女は人々をおもちゃにして遊ぶのが大好きな天邪鬼だ。)
■ There are many crooked users on Hatena Bookmark.
(はてなブックマークには天邪鬼が沢山いる。)
補足
「天邪鬼(あまのじゃく)」に最も近い英訳は「devil’s advocate」です。「devil」は鬼の意味で「advocate」は擁護者、支持者という意味。直訳すると「鬼 擁護者/支持者」となるので、日本語の天邪鬼にの意味に似ていますよね。
しかし「devil’s advocate」は「play devil’s advocate」というように「play」という単語を一緒に使われることが多いです。名詞である「天邪鬼」を言いたい場合は「contrary」「perverse」「twisted」などの単語の後ろに「person」「man」「woman」をつけて表現するのが良いでしょう。
「天邪鬼」の意味で最も使用頻度が高いのは「contrary person」「perverse person」です。最も伝わり易そうなは「ひねくれ者」の直訳である「twisted person」でしょう。
用法が沢山あるので、イメージしやすく覚え易い表現を使い慣らしていけば良さそうです。
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