日経平均株価が2万円台を突破し、順調に経済が回復しているというニュースを時折見かけます。しかし、普通に生活している人々にとっては景気回復を実感しにいくのが実情でしょう。
未だに「過労死」「自殺」「貧困」などの現代日本を象徴するネガティブワードがニュースメディアでは氾濫しています。そして改善の希望も見られない高齢化・少子化もあいまって、暗い雰囲気の現代日本社会を払拭できません。
なかでも、日本社会を象徴する比較的新しい言葉に「社畜」があります。「社畜」とは、あたかも会社に飼いならされている家畜のように、自身の意思とは裏腹に会社の言いなりになる従業員のこと。
正社員のみならず、契約社員、派遣社員、パートなども該当します。「社畜」にとっては低賃金・長時間労働は当たり前で、まさに会社の奴隷。
そんな「社畜」は、日本だけにいる存在のような気もしますが、実は海外にも数は少ないものの社畜はいます。いちおう社畜的な概念もあります。
「社畜」は英語ではどう表現すれば良いのでしょうか。
こんな単語や表現を使います
■ slave of the company/corporation:会社の奴隷
■ company/corporate slave:企業奴隷
■ wage slave:賃金奴隷
こんな言い方ができます
■ When I was in Japan, I was working like a slave of the company.
(日本にいた頃、私は社畜のように働いていました。)
■ If you become a slave of the corporation and work like a dog, we can hire you,
(もし君が社畜となって犬のように働くなら、我が社は君を採用できる。)
■ Hey, have you read the yesterday’s article of a company salve on Shachiku-Festival?
(おい、昨日の社畜祭りの社畜記事を読んだか?)
■ Our company cannot survive without corporate slaves.
(社畜なしでは我が社は生き残れない。)
■ I have written the song of the wage slave. Can you listen it?
(ぼくは社畜の歌を作曲したんだ。聴いてくれるかい?)
■ I haven’t met any Japanese who aren’t wage slaves.
(社畜ではない日本人に会ったことがない。)
補足
「社畜」は言い換えれば「企業・会社の奴隷」ということ。そのため、「slave of the company/corporation」「company/corporate slave」という言い方ができます。
「slave」は名詞なので冠詞「a」「the」か複数形にするようにしましょう。
しかし、会社の奴隷といった表現よりも日本語の「社畜」にニュアンスが近いのは「wage slave」の方です。表現の通り賃金をもらえば奴隷のように働く意味合いで「slave of the company/corporation」「company/corporate slave」などよりも自虐的な要素が強いです。
そのため、「社畜」と言いたいときは「wage slave」を使った方が良いかもしれません。「I don’t want to be a wage slave(社畜になりたくない)」などと、気持ちを込めてフレーズを覚えてしまえば表現も覚えやすいです。
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