成功している高福祉国家は必ず汚職が少ないもの。国民から血税を集め、それを本当に必要な用途にだけ分配していく。それが理想的な国家のあり方だと思います。日本はどうでしょうか。みなさんは日本が汚職だらけで腐敗していると思いますか。
毎年ベルリンに拠点を置く国際反汚職組織トランスペアレンシー・インターナショナルが、腐敗認識指数(CPI)を用い、全176カ国の腐敗度を格付けしています。2014~2016年度のランキングは以下の表の通りです。
※腐敗認識指数(CPI):世界銀行、アジア開発銀行などの機関によって行われた汚職の調査や査定を組み合わせた指標。公務員、政治家などがいかに腐敗しているかを数値化したもの。100点満点で点数が高いほど汚職が少ない。
順位 国 2016年度 2015年度 2014年度 1位 デンマーク 90 91 92 2位 ニュージーランド 90 88 91 3位 フィンランド 89 90 89 4位 スウェーデン 88 89 87 5位 スイス 86 86 86 6位 ノルウェイ 85 87 86 7位 シンガポール 84 85 84 8位 オランダ 83 87 83 9位 カナダ 82 83 81 10位 ドイツ 81 81 79 10位 ルクセンブルク 81 81 82 10位 イギリス 81 81 78 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 20位 日本 72 75 76 New Zealand and Denmark deemed the ‘least corrupt’ countries in the world
汚職度の低い国には福祉大国である北欧の国々とニュージーランドがランクイン。10位以内に入ったアジアの国はシンガポールのみです。日本はイギリスからも大きく離されて2016年度は20位に甘んじています。
森友学園に次ぐ加計学園の問題など総理大臣ですら汚職に関わる日本。今年分はさらにランキングを落とすことが予測されます。先進国として恥ずべき結果になるのではないでしょうか。日本は汚職により政治的に腐敗しているといわざるを得ないかもしれません。
当サイトでは、これまで「既得権益」「天下り」など汚職に関する英語表現を紹介してきましが、そもそも「汚職」「収賄」は英語でどう表現したらよいのでしょうか。
こんな単語や表現を使います
■ corruption:汚職
■ graft:汚職に手を染める、収賄する
■ jobbery:汚職、不正に儲けること
■ bribery:収賄、贈賄
■ malversation:汚職、収賄
※発音は単語をクリックすれば確認できます
こんな言い方ができます
■ Corruption is rampant in japan.
(日本では汚職が蔓延っている)
■ The Prime Minister resigned over graft claims.
(総理大臣は汚職疑惑で辞任した。)
■ People are sick multiple cases of the jobbery.
(人々は度重なる汚職にうんざりしている。)
■ The high government official was indicted for malversation in office.
(政府高官は収賄の罪で起訴された。)
■ The police exposed a case of bribery of public officials
(警察官は公務員の収賄事件を摘発した。)
補足
「汚職」に関する単語は「graft」「jobbery」などの言い方がありますが、最も使われている表現は「corruption」です。
「収賄」の「malversation」はフランス語から来ている単語ですので、伝わりにくい場合があるかもしれません。「収賄」は「bribery」を使った法が無難でしょう。
「汚職=corruption」「収賄=bribery」でそのまま覚えるとよいでしょう。
コメント